シャントは透析患者様の命綱でもあり、とても大切なものです。シャントでは、動脈から静脈に大量の血液が流れるため、皮下にある静脈が一部膨らんできます。透析を行うには、太くなった静脈に針を刺して治療を行います。その命綱とも言えるシャントを長持ちさせるために、重要なことを下記にまとめます。

● サポーターや腕時計など、シャント部を縮めつけるものはつけない。
● 一日に一度は、シャント音（ザーザー音）を確認する習慣をつける。
● 血圧測定はシャントのない腕で行うようにする。
● 細菌感染しないように、シャント部は清潔に保つ。
● 動脈が静脈に大量流れているため、出血すると危険なため傷つけたり強打したりしないように気をつける。
● シャントに異変を感じた場合は、至急透析室スタッフに報告する。

以前よりシャントの音が弱くなった。痛み、発赤、腫れがある。シャントの血管が硬くなった。ザーザー音ではなく「ドクン！ドクン！」と脈を打つ感じの音に変わった。このような場合は、シャント専門の治療を行う施設に診察が必要です。大正くすのきクリニックでは、シャントの治療を専門的に行うクリニックや基幹病院と連携することで、患者様に安心して透析治療を受けて頂くように心掛けています。