透析業務支援システム dottoHDを設置
近年、電子カルテを筆頭に様々なシステム開発が行われていますが、透析現場で働く医療スタッフ目線に合った扱いやすいシステムはなかなかありません。今後はIT企業が医療に参入することが予測され、目まぐるしくIT化が進むことが予想されます。
IT化が進むことで、透析室の医療スタッフは働きやすくなり、医療事故も少なくなり、患者様はより安全に治療を受けることができます。既に、基幹病院などではIT化を取り入れ、医師が持つ院内携帯もタブレットを用いて、画像データや治療の情報がリアルタイムに見れるようになっています。
透析医療のIT革命
そこで、透析医療にもIT化が必要と考え、大正くすのきクリニックでは、少しでも安全・安心の医療が患者様に提供できるように、透析業務支援システム『dottoHD』を導入することとなりました。
透析情報を携帯電話に保存することが可能です
日本は地震大国と言われていますが、災害はいつどんな時に発生するかわかりません。大規模火災、ゲリラ豪雨による浸水、巨大台風、竜巻、交通手段のマヒ…、透析日なのに透析施設へ受診することができないことは、様々なケースで発生する可能性があります。
そう言った時に、自分の透析情報がどこかに保存されていることはとても大切です。カードとして持つこと以外に、携帯電話や自分のパソコンに透析情報が送信できる機能を『dottoHD』は持っています。
他にも、『dottoHD』を取り入れている施設間では、情報を円滑に送信・受信できるようになっています。
災害時には、インターネットや電気が止まっているため、データを持っていても使えないのでは…?と思われるかもしれませんが、その様なことはありません。パソコンもバックアップを取るように、情報が記載されている様な透析カード以外にも、万が一に備えるためにバックアップとして、電子媒体でデータを保存しておくことも必要だと思います。
透析業務支援システム dottoHDを設置
dottoHDは、データベースソフトとして有名な、FileMaker社のFileMakerProを使用して設計しています。一般販売されているこのソフトは、カスタマイズしやすいため、医療業界以外にも多種多様に使われています。
『dottoHD』は、データベースシステムとして完成度が高いだけではなく、新人からベテランの透析スタッフが簡単に使いこなせるように、操作性・デザイン性にもこだわって設計されています。もちろん、若年層から高齢層の患者様にも見やすい・伝わりやすいように作られています。その結果、IT企業で有名なApple社の100%出資子会社である、FileMaker社が認めるシステムとなりました。
泉南新家クリニックで働く臨床工学技士が、臨床現場をより良くするために、熱意を込めた作りだしたこのシステムを、大正くすのきクリニックへ導入することで、もっと透析医療に貢献できるように努めたいと思っています。